京都・西陣織の機屋を訪ねて——糸と光の関係性について
機屋の工房に踏み込んだ瞬間、空気が変わる。経糸と緯糸が交差するたびに生まれる光の変容を目の当たりにして、私は改めて、素材が持つ固有の時間を信じるようになった。
読了時間 8分
DESIGNER JOURNAL
建築、素材、季節の移ろい、旅の記録——デザイナーが服飾の言語で綴る思考の痕跡。
What Concrete Teaches Us About Clothing
素材そのものを主役にするという思想は、建築と服飾で共鳴している。コンクリートの打ちっぱなしが語りかけるように、無染色のウールは繊維の真実を語る。
安藤忠雄の空間を歩くとき、私はいつも、服との対話を思う。光が打ち込まれた壁を滑る瞬間、素材の表面が時間ごとに異なる表情を持つように——服もまた、着る人の動きと光の中で、常に新しい顔を見せる。
「本物の素材は隠さない」という建築の文法を、間 HAZAMAは服飾の言語として実践している。素材の固有性を消さず、その声を増幅させる方向に設計すること。それが私たちの服作りの出発点である。
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秋は光の質が変わる。夏の直射から、斜めに差し込む柔らかな光へ。その変化が、素材の表情を微妙に変える。陰翳礼讃のテーマは、この季節の光の変容から生まれた。
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千年の巡礼道は、服が時間と対話する方法を教えてくれた。磨耗によって深まる美、使用によって増す品格——それは素材の時間的な変容であり、間 HAZAMAが目指す服の在り方そのものである。
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